産業用太陽光発電とは?
「産業用太陽光発電」とは、一般住宅の屋根に設置する「住宅用太陽光発電」に対して、一般住宅以外(非住宅用)に設置する太陽光発電として区別して呼んでいる言い方です。
一般住宅“以外”、つまり、
アパート・マンション、工場や倉庫、公共施設や学校・・・などの屋上や、
空き地・遊休地などに設置する太陽光発電は「産業用太陽光発電」になります。
電力の買取制度の違い
住宅用太陽光発電(10kW未満)では、
「余剰電力買取制度」というのが適用されます。
余剰電力買取制度とは、太陽光発電によって発電した電気量が自宅で消費した電気量を上回った場合、余った電力を1キロワット時あたり33円(税抜)または31円(税抜)の価格で電力会社に10年間売ることができる制度です。
また、※ダブル発電の場合、余った電力を1キロワット時あたり27円(税抜)または25円(税抜)の価格で電力会社に10年間売ることができます。
※ダブル発電:エネファームと呼ばれる設備を導入し、太陽光発電システムとともにガスのエネルギーも併用して発電するシステム
一方、産業用太陽光発電(10kW以上)では、
平成24年7月からスタートした「全量固定価格買取制度(全量買取制度、FIT)」が適用されています。
これは、太陽光や風力などによって作られた再生可能エネルギーを、電力会社が一定期間“固定価格”で買い取ることを義務付ける制度です。
平成28年4月から、産業用太陽光発電の買取価格は24円(税抜)/kWhが適用され、買取期間も余剰電力買取制度の10年間よりも長い20年間の買取が義務付けられました。
「全量買取制度」が利用できるのは、設置容量が10kW以上と決められています。
個人住宅でも、10kW以上の太陽光発電システムなら「産業用」ということで「全量買取制度」が利用できます。